『庄原さとやま留学_お試し留学(2泊3日)』を総領地域で開催しました。
県内外から集まった参加者の皆さんが、地域とどのように関わり、どんな魅力を発見したのか。笑顔と学びにあふれた3日間の様子をレポートします!
【1日目】 地域の方々との交流
今回集まった参加者は、女性4名、男性1名の計5名。オリエンテーションで庄原について少し学んだあと、自己紹介を経て、いよいよ庄原さとやまお試し留学「総領編」がスタートしました。
あいにくの雨模様の中、ジャンボタクシーで総領町へ。まずは自家製天然酵母パン「ル・サンク」さんに到着し、手作りパンと淹れ立てのコーヒーをいただきながら、ご主人のお話を伺いました。なぜパン屋を始めたのか、なぜ総領に移り住んだのか。当時の情景が鮮明に目に浮かぶような、とても引き込まれるエピソードでした。
続いては「まなびやcafe」へ。廃校をリノベーションした素敵な空間で、温かくて甘い紅茶をいただきながら移住の体験談を伺い、参加者たちもほっこりとした時間を過ごしました。




あっという間に夕方になり、最後は総領保健福祉センターの調理室で「たべりば」の皆さんと一緒に夕食作りです。「この3日間は、お客様ではなく家族として」という言葉の通り、地元のお母さんたちと肩を並べて作業する姿が印象的でした。
出来上がった料理を囲んでの交流会では、手作りのこんにゃくや郷土料理の「ほとぎ」に感動しつつ、みんなでお腹いっぱい堪能。途中、コルネット演奏のサプライズもあり、庄原・総領の夜は美しい音楽と共に更けていきました。 宿泊先は、古民家ステイズ「不老仙」。その立派な佇まいと部屋数の多さに、1日の疲れも忘れて大盛り上がりでした。




【2日目】地域に根づく“手しごと”を体験する一日
まずは、こんにゃく作りに挑戦しました。地元で採れたこんにゃく芋を使い、形を整えて茹でるまでの工程を教わります。普段何気なく食べているこんにゃくが、これほど手間をかけて作られていることに参加者も驚いた様子。出来たての素朴なおいしさも格別でした。
午後からは絵手紙教室。セツブンソウを題材に、筆と墨で思い思いに描きました。完成した作品にはそれぞれの個性があふれ、見せ合いながら自然と笑顔が広がります。
その後は、椎茸の植菌体験へ。原木にドリルで穴を開け、種菌を打ち込む作業です。慣れない作業に戸惑いながらも、地域の方に教わりながら一本一本丁寧に植菌しました。 受け継がれてきた知恵や手しごとに触れ、里山の暮らしの豊かさを実感する一日となりました。




【3日目】外からの視点が教えてくれる、里山の価値
いよいよ最終日。氷が張るほどの厳しい寒さでしたが、2日間お世話になった宿を元気に出発しました。これまでの雨模様が嘘のようにすっきりと晴れ上がり、絶好のコンディションの中で「節分草めぐりノルディックウォーキング」がスタート。一般の参加者の方々と一緒にショートコースを歩き、セツブンソウの群生地を数か所巡りました。地域の人たちが大切に守り継いできた美しい花と景色を、存分に味わい尽くしました。
お昼ご飯の前には、体育館で総領中学校の生徒たちが運営する輪投げゲームに参加。地元の学生たちとの和やかな交流も、良い思い出の一つとなりました。
そして、最後の意見交換会へ。この3日間の体験を通じて見つけた「庄原・総領の良いところ、もったいないところ」を参加者全員で共有しました。地域で見て感じたこと、地元の方々との交流が、しっかりと心と体に沁みついていることが伝わってくる感想ばかりでした。
締めくくりとして、「庄原にファンを増やすにはどうすればいいか」というテーマでプレゼンを行っていただきました。参加者から出たアイデアの中で特に印象的だったのが、「水」への着目です。たった3日でも肌や髪に変化を実感できたそうで、「ぜひこれを商品化してホテルのアメニティに!」と熱く語る姿がありました。ずっと住んでいる地域住民からはなかなか出ない、外からの視点ならではの発想。これこそが、庄原さとやまお試し留学の真骨頂だと改めて感じさせられました。
「また必ず来ます!」 初日には「地域の大先輩たちに、どう接していいか緊張する」と戸惑っていた参加者も、帰り際には満面の笑みで、大きく手を振りながら帰路につきました。




【まとめ】
たった3日間という短い期間でも、地域の方々と深く関わり、里山の日常に飛び込むことで、参加者の皆さんの表情がどんどん柔らかく、豊かに変化していくのがとても印象的でした。
地元に住んでいると当たり前になってしまう景色や資源も、外から訪れる人の新鮮な視点が交わることで、新しい価値として再発見されます。今回の「水」のアイデアのように、参加者と地域が一緒になって未来の可能性を語り合える関係性が生まれたことは、このプログラムの大きな成果です。
庄原の里山には、まだまだ知られざる魅力と、温かく迎え入れてくれる地域の方々が待っています。 「少しだけ、里山の暮らしを覗いてみたい」「地域の人と深く関わってみたい」。 そんな思いをお持ちの方は、ぜひ次回の「庄原さとやまお試し留学」にご参加ください。