迷いの中で出会った庄原さとやま留学
大学生活の行き先が見えず、休学や退学まで考えていた頃、母のSNSに偶然流れてきたのが〈庄原さとやま留学〉でした。まだ自信はありませんでしたが、「環境を変えてみれば何かつかめるかもしれない」と思い、胸の奥で小さな期待が芽生えました。
決め手は“区切られた学び”と母のひと言
就職のように重い選択ではなく、期間が区切られたプログラムであれば挑戦しやすいかもという、安心感が背中を押しました。さらに「やってみたら?」と母が静かに励ましてくれたことで、自分でも一歩踏み出せる気がして、エントリーを決意しました。
涙があふれた最終プレゼン - 畑で働き、地域で暮らす魅力 -
実際にインターンへ参加してみると、庄原での日々は刺激的でした。全国から集まった仲間は背景も目標もさまざまで、互いの価値観に触れるたびに新鮮な発見がありました。活動の中でも特に印象的だったのは、JAでの大規模農業体験です。地元のおじいちゃん・おばあちゃんと肩を並べ、笑い合いながら働く時間は、農業の楽しさと人とのつながりを力強く教えてくれました。さらに、宿でいただく温かなご飯や、歴史ある町並みでの暮らしは、心をほっと落ち着かせてくれる忘れがたい宝物です。
迎えた最終日のプレゼンでは、仲間一人ひとりの熱い思いに胸がいっぱいになり、気づけば涙がこぼれていました。この経験を通じて、若い世代を巻き込む仕組みづくりの大切さを身をもって理解できたと感じています。
同じように迷うあなたへ
庄原には、肩の力を抜いても挑戦できる環境と、寄り添ってくれる人たちがいると思います。私も庄原で得た経験を胸に、地域と若い世代をつなぐ小さな役割を続けていきたいです。