令和8年度 第2回 さとやまお試し留学(口和地域)を開催しました。 令和8年(2026年)8月7日から9日の3日間、庄原市口和地域を中心とした市内各所において、「さとやまお試し留学」を実施いたしました。今回も全国各地から留学生を迎え、2泊3日の行程で本市の魅力と地域づくりの現場を体感していただきました。

■1日目

まずは地域の仕事を知るために古民家料理店「一柿」を訪れました。店主さんご夫婦は狩猟を行うハンターでもあるそうで、ジビエのことについて話を聞かせていただきました。

 初日のメインとなるのは地域交流で、体験施設「くちわの家」で晩ご飯づくり。口和振興区長をはじめ、地域の人たちからさまざまな話を聞きながら、一緒に夕食準備を行います。 この日の晩ご飯は、羽釜で炊くご飯に、一柿さんが差し入れてくれたジビエのオードブル(イノシシのつくねや炒め物、鹿の串焼きやゴマ和えなど)、ワニとヤマメの南蛮漬け、鮎アユの塩焼きや手作りの漬物など、盛りだくさん。 ご飯作りも交流も、はじめましてと思えないくらい盛り上がりました。 この交流会は地元の方に加えて、地元県立広島大学の学生も参加。それぞれの暮らしの違いを意見交換する場面も見られました。

 留学生たちはこの日、温泉旅館「鮎の里公園 高瀬の湯」に泊まったのですが、なんと地域のおじさまたちがお酒を持って遊びに来てくれたそうです!予定されていなかった晩ご飯に続いての二次会。あらかじめ用意された場ではなく、「地域のいつもの飲み会」の空間が、「最高に楽しかった!」と笑顔で語ってくれました。

■2日目

朝は宿泊施設でもある「スイス村」での活動からスタート。スイス村では、施設の整備や管理をすべて自分たちの手で行っています。 この日は、ため池の整備作業をお手伝いしました。モルタルを練って丸め、石を一つひとつ組み合わせながらため池の周りを固めていく作業。慣れない作業に苦戦しながらも、留学生同士で声を掛け合い、少しずつ形にしていきました。

作業の後は、フリースクールの子どもたちやスタッフの皆さんと一緒にランチづくりを行いました。なんと30人以上分の料理をみんなで準備することに。鮎の塩焼きでは、串の刺し方や塩の塗り方のコツを教えてもらいながら一匹ずつ準備し、外で炭火を囲んで美味しくいただきました。自分たちで準備した料理を大勢で囲むお昼ごはんは格別で、笑顔があふれる賑やかな時間となりました。

午後からは「たなべ牧場」を訪問。そこで出会ったのは、偶然にもこの日の朝に生まれたばかりの子牛でした。留学生たちはさっそく初めてのミルクやりに挑戦。乳牛への餌やりなど日常の仕事にも携わりながら、牛たちと親しむ時間を過ごしました。 園主の田邊さんからは、牧場の仕事内容や牛を育てる中での苦労など、リアルな現場のお話を伺いました。留学生からも自然と質問が飛び交い、深く理解を深める機会となりました。

そして、この日ミルクをあげた留学生が、生まれたての子牛の名付け親に。「クラウン」と名付けられました。生まれたばかりの小さな命に触れ、名前を贈る体験は、留学生にとっても忘れられない貴重な時間となりました。

夕方からは、口和で毎年開催されている「大槻祭り」の準備・お手伝いへ参加。「どこから来たのー?」「かき氷食べんさい」など気さくに話しかけてくださり、地域の方々とすぐに打ち解けた留学生たち。お揃いのTシャツを着て張り切りながら、焼きそばの調理やビール、ポップコーンの販売など、楽しく交流しながらも真面目にお手伝いに励んでくれました。

■3日目

この日は二手に分かれて地域の体験活動を行いました。
まずはトンボ玉作り。とんぼ玉は色とりどりのガラス棒の中から自分の好きな玉となる太目のものと、模様となる細目のものを二色選び、ガスバーナーで熱していきます。高温となったガラスは飴細工のようにゆっくりと溶けていき、それをくるくる回しながら球状にしていきます。そして、模様となるガラス棒も熱して、巻きつけるように模様を描いていきます。初めて自分で作った作品を愛おしそうに眺める留学生の顔が印象的でした。

もう一方のチームは「里呼織り工房」にて機織り体験へ。脇坂さんの指導のもと、昔ながらの「裂き織り」に挑戦しました。お喋りを楽しみながらも、1時間半ほど夢中で織り続け、素敵な作品が完成。「何かに夢中になる時間っていいですね」「とても良いお土産ができました」と喜ぶ留学生の姿が印象的でした。移住者でもある脇坂さんとの交流を通して、田舎ならではの豊かな時間の過ごし方に新たな気づきを得る時間となりました。

その後、真っ青な長尾池をみんなで眺めて、モーモーあいすらんどに移動。おいしいジェラートをいただきました。お昼は口和を離れて、カフェ杏で里山の景色を楽しみながらランチを食べました。「この3日間で笑い過ぎて、しわが増えて困る」と笑顔で語ってくれました!

その後は庄原駅へ移動し、旅の締めくくりとなるワークショップを実施。「庄原ファンを増やすためにはどうすればいいか」というテーマのもと、3日間の体験や出会いを振り返りながらチームごとにアイデアをまとめました。自分たちの考えや想いを形にしようと真剣な表情で議論を重ね、各チームから熱のこもった提案が発表されました。

プログラムの最後には、「絶対にまた来ます!」と前向きな笑顔で語ってくれた留学生たち。再会を約束し、名残惜しまれながら帰路につく留学生を見送りました。

3日間のプログラムを通して、留学生は地域の皆様のあたたかさに触れ、庄原における暮らしのリアルを肌で学ぶ有意義な時間となりました。