2026年8月17日から9月4日まで、比和・西城地域を舞台に「庄原さとやま留学インターン」を実施しました。今回は5名のみなさんを受け入れ、約3週間にわたって、農作業や地域での暮らしを体験していただきました。
最終日には振り返りを行い、活動を通して感じた庄原の魅力や課題、これから地域とどう関わっていきたいかを共有しました。今回は、滞在中の活動と、5名のみなさんが見つけた気づきをご紹介します。
委嘱状の交付と懇親会からスタート
初日の8月17日は、委嘱状の交付やオリエンテーション、受け入れ先への訪問を行いました。その後、ゲストハウスうちくるで懇親会を開催。これから一緒に過ごす仲間や地域の方々との交流から、庄原での生活が始まりました。

ひばごんファームと白根りんご農園で、農業の現場を体験
2日目からは、ひばごんファーム(西城町)と白根りんご農園(比和町)で活動しました。参加者は2つのチームに分かれ、期間の途中で受け入れ先を交代しながら、両方の現場を経験しました。
ひばごんファームでは、いちごの苗の手入れや草取り、摘果などに取り組みました。白根りんご農園では、除草やりんごの木の剪定・誘引、コンテナの清掃など、作物を育てるためのさまざまな仕事を体験しました。
振り返りでは、作物に直接触れない作業も、おいしい実を育てるために欠かせないことを学んだという声がありました。毎日の手入れを重ねることで作物に愛着が湧き、農業の大変さとともに、育てるやりがいにも気づく時間になったようです。


雨天日には、鮎の里でお手伝い
期間中、雨天となった1日は、鮎の里で作業のお手伝いをしました。農園での仕事とはまた違う現場で、参加者のみなさんが協力して作業に取り組みました。

地域の方々や仲間との交流も、滞在の思い出に
滞在中は、農作業だけでなく、食事や休日の時間を通じた交流もありました。参加者からは、地域の方々の温かさに触れ、庄原での暮らしを楽しめたという声も寄せられました。

最終日の振り返りで語られた、5名それぞれの気づき
9月4日の振り返りでは、日々の農作業や地域での暮らしをもとに、参加者のみなさんが学びや提案を発表してくれました。

里山の自然や、人とのつながりを地域の強みに
経済学を学ぶ参加者は、豊かな自然と地域の人の温かさを庄原の良さとして挙げました。「何もない」と捉えられがちな環境にも、星や田畑の風景、人とのつながりなど、都市にはない魅力があると発表。里山でリフレッシュする滞在や二拠点生活につなげるアイデアを提案してくれました。
お試し留学から一歩進み、農業と暮らしのリアルを知る
以前、お試し留学に参加したことのある参加者からは、今回の3週間で農業の現場をより深く知ることができたという報告がありました。受け入れ先や地域の方々の温かさ、休日も庄原を楽しめたことを振り返る一方、車がない場合の移動の難しさにも言及。繰り返し庄原を訪れる学生の存在を地域に知ってもらうことも、魅力の再発見につながるのではないかと提案してくれました。
農作業で育まれた愛着を、これからの交流へ
地域文化を学ぶ参加者は、作物のために必要な作業を知り、手をかけるうちに愛着が湧いたことや、地域が助け合いによって成り立っていることを学んだと発表しました。ヒバゴンを活かしたSNSでの発信や、使われていない建物の活用などを提案。今後も庄原を訪れ、地域の方々と関わり続けたいという思いを伝えてくれました。
一度の参加から、何度も関わりたくなる庄原へ
まちづくりに関心を持つ参加者は、暮らしながら働くことで、短い滞在では分からなかった庄原を知ることができたと報告しました。参加前の顔合わせや仕事内容の共有、地域住民との交流を充実させることを提案したほか、関東の学生と庄原をつなぐ活動や大学との連携など、継続的に関わる人を増やすためのアイデアも紹介してくれました。
情報科学の学びを、農業の現場に活かす
情報科学を学ぶ参加者は、いちごの苗の手入れやりんごの木を支柱に結ぶ作業などを通して、農業の仕事を支える工夫に目を向けました。機械や道具で負担を減らせる作業と、人の手が必要な作業の両方を実感し、ITと農業を結びつける可能性を提案。今回の経験が、今後の研究を具体的に考えるきっかけになったと話してくれました。
3週間の経験を、これからのつながりに
今回の振り返りには、人の温かさや里山の豊かさへの気づきに加え、移動手段や交流の機会など、実際に暮らしたからこそ見えた課題もありました。参加者それぞれの視点から寄せられた声を、これからのプログラムづくりに活かしていきたいと思います。
参加してくださった5名のみなさん、受け入れにご協力いただいたひばごんファーム、白根りんご農園、そして地域のみなさま、ありがとうございました。今回の出会いが、これからも庄原と関わり続けるきっかけになればうれしく思います。
